マンガ『バーテンダー』(2)

前回は『バーテンダー1巻』から3つのお話を紹介したが、備忘録的な意味も込めてもう少し紹介しておこう。
(紹介したいシーンの中からいくつか、かいつまんで・・・と思って書いたら、ずいぶん長くなっちまいました・・m(_ _)m )


バーテンダー 3 (ジャンプコミックス デラックス)

バーテンダー 3 (ジャンプコミックス デラックス)

〜〜『バーテンダー3巻』より〜〜
(佐々倉溜がBar東山というバーにヘルプで入ることとなった。東山は銀座の名バーテンダーの一人)

ジントニック
(佐々倉溜が出したカクテルが、若くして銀座でママをやっている女性客に気に入られず・・・)
東山「では代わりにこれぞバーの顔と言われる一杯をお作りしましょう」
銀座ママ「店の顔になるカクテル・・・それってマティーニ?それともオリジナルの何か?」
東山「まずはライムを絞り・・・
氷は2〜3個
ここにジン45mlを注ぎ
そしてトニックウォーターでフルアップ
最後に一度だけステア
ジントニックです」
銀座ママ「これが店の顔?」
東山「はい。
店によって使うジンの銘柄も違います。
ウチでは夏は冷やしたタンカレーを、
それ以外は常温のゴードンを
柑橘類はレモンかライムか
トニックウォーターソーダを加えたり、
ビターズを落とす場合もあります。
そして、味の決め手はトニックの苦味をどこまで生かすか。
この苦味は元々キナというインカの熱病の薬で、スペイン総督夫人のマラリアを治療したことをきっかけにヨーロッパに広まりました」
銀座ママ「元々は薬だったの?」
東山「ええ、日本で市販されているトニックウォーターはキナを使っていませんが・・・
それでもなぜトニックという名前が残っているのか。
多分英語のトニック(TONIC)に『元気をつける』という意味があるからでしょう」
銀座ママ「(一口飲む)うん・・・・
元々は薬だから元気づけるか・・・
こんなお薬だったらいくらでも飲めるわね」
東山「佐々倉くん・・・
ではどうしてジントニックが店の顔と言われるか分かりますか?」
佐々倉溜「今おっしゃったように単純なレシピなのにさまざまな味のバリエーションがあり
そこに店の個性を出しやすい」
東山「それじゃ50点。
大事なのはやはりトニックという言葉です。
お客様をどう元気づけるか・・・
そこに店のサービスの姿勢が現れるからだと私は思っています」
佐々倉溜「(店のサービスの姿勢?)」
東山「ジントニックは一杯目にオーダーされるお客様が多い。
その最初の一杯に何を込めるのか。
お客様は疲れているのか、
怒っているのか、嘆いているのか、
そして・・・・・・
何を期待してこの店のトビラを押したのか。
それに応えるのが・・・・・ 店の顔」

(※この続きのストーリーがまた面白いが、そこまで書けないので気になったら本を読んでください・・・ m(_ _;)m)


ヘミングウェイダイキリ
(上司に飲みに付き合わされて、自信をなくしていた若手サラリーマンが、忘れ物を取りに一人でBar東山に戻ってきた)
若手サラリーマン「せっかくですから、もう一杯だけ何かいただけますか」
佐々倉溜「かしこまりました!
では、バーテンダーの忘れ物を・・・」
若手サラリーマン「?」
佐々倉溜「氷を入れ・・・・
ラムにライムジュースとグレープフルーツジュース
最後にマラスキーノというチェリーリキュール少々
これをブレンダーでシャーベット状に・・・
どうぞ」
若手サラリーマン「これ・・・」
佐々倉溜「『ヘミングウェイダイキリ』です。
パパダイキリとかワイルドダイキリとも呼ばれていますね。
ヘミングウェイは砂糖を抜いてラムは通常の倍も入れたそうです」
若手サラリーマン「あのヘミングウェイもフローズンカクテルを飲んだんですかぁ・・・」
佐々倉溜「はい。フローズン・ダイキリを世界的に有名にしたのはヘミングウェイかもしれません。
1940年キューバに移り住んだヘミングウェイはすでに世界的に著名な作家でした。
毎晩のようにバー・エル・フロリディータに通ってはフローズン・ダイキリをダブルで12杯。
帰り道で飲むために同じ量を水筒に入れて持ち帰ったそうです」
(中略)
佐々倉溜「昼は釣りを楽しみ、夜はバーでフローズン・ダイキリを飲む。
きさくで陽気な作家をキューバの人たちは心から愛し、パパという愛称で呼んだそうです。
パパ・ヘミングウェイと。
でも本当は人生の中で一番苦しい時期だったそうです」
若手サラリーマン「苦しい時期?」
佐々倉溜「第一次大戦に参戦し、アフリカではハンティング。スペインでは闘牛に熱中した『行動する作家』が・・・
10年間まったく書けなくなってしまったんです」
若手サラリーマン「10年・・・ですか」
佐々倉溜「ヘミングウェイはもうダメだ。終わった・・・みんながそう言いました」
若手サラリーマン「辛かったでしょうね。その間何を考えて耐えていたんでしょうね」
(中略)
佐々倉溜「ヘミングウェイはフローズン・ダイキリについて『海流の中の島々』の主人公にこんなことを言わせています。
『緑が白くなった重いグラスを持ち上げ、氷が塊(かた)まって雪のようになったその下の透明な部分を見ていると、海を思い出した。
氷の塊まった部分は船の航跡、澄んだ部分は底が泥灰土の浅い海で、船首が切る水、そっくりの色だった。』」
若手サラリーマン「海を行く船か・・・」
佐々倉溜「そしてフローズン・ダイキリが、10年のスランプからヘミングウェイを救い、
老人と海』を書かせ・・・・
ピュリッツアー賞、ノーベル賞を受賞させ、復活のきっかけとなった」
若手サラリーマン「本当ですか!?」
佐々倉溜「・・・とバーテンダーなら思いたいところですね」


【メニューは心の中】
佐々倉溜「なぜバーにメニューがないか、あってもあまり出さないかご存知ですか?」
女性客「お酒をよく知らないお客様に酒の名前だけ並べても無意味だから」
佐々倉溜「それもありますが、メニューはお客様の心の中にあるからです」
女性客「心の中?」
佐々倉溜「たとえば同じウイスキー
常温ストレート、トゥワイスアップ、ロック、水割り、フロート、ミスト、と飲み方があり、
入れる氷、水、ステアの仕方で味が変わります。
そこに他の酒まで加えると・・・」
女性客「無限のメニューが生まれるわね」
佐々倉溜「その中からお客様の心を開き、今飲みたい一杯を探すのが
バーテンダーの仕事なんです」
女性客「だからメニューは心の中か・・」



バーテンダー 4 (ジャンプコミックス デラックス)

バーテンダー 4 (ジャンプコミックス デラックス)

〜〜『バーテンダー4巻』より〜〜

バーテンダーの仕事】
(中小企業の社長を引退した男性が、佐々倉溜の紹介したカクテル「マルガリータ」についてのエピソードに対して「宣伝のために作られたものだ」と皮肉を言った翌日、またBar東山を訪れた)
男性客「君は知っていたんでしょ。マルガリータのエピソードが明かされたのはコンクールの何十年も後だと。
つまり宣伝のためのでっち上げなんかじゃなかった」
佐々倉溜「1970年コンクールから30年近くたってからマルガリータが死んだ恋人の名前だったと取材に答えたそうです」
男性客「なぜ先日そこまで話さなかったんですか?
ボクが間違っていると」
佐々倉溜「バーテンダーは不思議な仕事です。
社長が新入社員に悩みを打ち明けることはありません。
でもバーではどんなお客様も、一人の人間に戻ります。
お客様は私のような若造に語りかけながら、
実はご自身の心や、ご自身の過去と会話をしている。
バーとはそういう場所なのかもしれません。
だから、バーテンダーの一番の仕事は
お客様の話を聞くこと。
お酒のエピソードなど、そのためのきっかけにすぎませんから」


バーテンダー (Vol.5) (ジャンプ・コミックスデラックス)

バーテンダー (Vol.5) (ジャンプ・コミックスデラックス)

〜〜『バーテンダー5巻』より〜〜
【手の動き】
佐々倉溜「本日もご注文はジントニックでよろしいですか?」
中年男性客「ああ」
佐々倉溜「ジントニックはシンプルなカクテルですが、
バーテンダーによって作り方はずいぶん違います。
私はまずジンと・・・
ライムを絞り・・・」
中年男性客「それだ!それは何のマジナイだ!?」
佐々倉溜「力一杯絞るとライムの皮の渋みが入るためです。
でもこのほうが動きが美しいという理由もあります」
女性客「動きが美しい?」
佐々倉溜「お客様が混んで忙しい時こそ大切なことなんです」
女性客「どうして?
そんなこと構わず、忙しいならすぐ作った方がいいのに」
佐々倉溜「お客様は自分のオーダーが来るまでバーテンダーの手元を見て時間を潰す。
それもバーの時間の大事な楽しみですから」
中年男性客「うむ・・・たしかにそうだな」
佐々倉溜「だからこそバーテンダーは何度も鏡の前で練習して
美しく素早い動きを身につけます。
でも・・・バーテンダーの全ての技術はお客様のためになければいけません。
素早くカクテルを作ることが出来れば
それだけお客様と会話する余裕が生まれますから」


バーテンダー 6 (ジャンプコミックス デラックス)

バーテンダー 6 (ジャンプコミックス デラックス)

〜〜『バーテンダー6巻』より〜〜
【シェイク】
(女性バーテンダー川上京子が、馴染みの客にカクテルを飲んでもらい、感想を言ってもらおうとしている)
川上京子「『ギムレット』です。
正直な感想を聞かせてください」
女性客「うーん、すっきりして美味しいと思うけど、何か欠けてるっていうか、
足りない気がするわね」
佐々倉溜「ちょっと失礼」(グラスを取り上げ、シェーカーにカクテルを戻す)
川上京子「何するんですか!?そんなことしたら・・・」
佐々倉溜(シャカ シャカ と、軽くシェイクする)
「これならどうでしょう」
女性客「色が違う!
さっきのはもっと透明だった気がする。
コク・・・(カクテルを飲む)
味も全然違う!
このギムレットは味がキリッとしてるのに
柔らかくしっとり舌にしみ込んでいく感じ。
これ飲んでみてください」(川上にグラスを渡す)
川上京子「は、はい
ゴク・・!
こ、こんなことって・・・・」
女性客「普通カクテルを振り直したら
味のバランスが崩れて不味くなるのに・・・」
川上京子「私のギムレットが足りなかったんですか?」
佐々倉溜「お客様の話の相手をしなきゃと思うと
つい手元がおろそかになります。
多分パーティーの席でもシェイクが足りなかった・・・
でも問題はそこじゃありません」
川上京子「?」
佐々倉溜「シェイクの目的は何か。
酒を混ぜ、冷やし、氷を溶かして加水しアルコール度を下げる。
そしてもうひとつ・・・
酒の中に空気を含ませ、
その空気を酒の中に留めること」
女性客「空気・・・確かにこのギムレットは舌触りがムースチョコレートみたいだもの」
佐々倉溜「ですが、空気以上にもっともっと大切なことが・・・
“イメージ”です。
シェーカーの中で酒はどう動き、どう氷にぶつかっているのか。
グラスに注いだ後はどう変化するのか。
そしてお客様の舌に触れ、どう喉を通っていくか・・・」
女性客「佐々倉さんのカクテルってそこまで考えて作ってるんだ」


〜〜〜〜〜〜〜

ホントは13巻までいろいろあるんだが、、、ココでギブアップ w(>_<)w
書いてみて思ったのは・・・
絵がないとあんまり面白くない!!!Σ( ̄ロ ̄lll)ガビーン (そりゃトーゼンだ!)
ということで、興味を持った人はアマゾンで買い込みましょう♪w

【祝】 10000アクセス ゲーーーッッッッツ!!!!(σ・∀・)σ

当ブログもお陰様で1年かからずに(約10ヵ月で)「10000アクセス」(右下のページビュー)突破いたしました!
大人げないとは思ったんですが、、
10000アクセス目は管理人(=暇人)がゲットさせていただきました ( ̄∇+ ̄)v キラーン
「いや、別に誰も欲しくねぇよ」って、、、
そんな人聞きの悪いこと言わないでくださいな。。 =( ̄□ ̄;)⇒ グサッ
できればスナップショットで保存しておきたいなぁ・・・(一人で感慨深げ)w


それにしても10ヶ月で10000回このブログがクリックされたということは(管理人の編集・読み直しなども相当数カウントされちゃってるけど・・)、1ヶ月当たり1000アクセス、1日当たりなんと約33アクセス!ということになりますねぇ。。。
と、いうことは、、、
いつもコッソリ見ているそこのあなた!
たまにはコメントしてくださいw m(_ _)m ペコリ


次はとりあえず「50000アクセス」を目指してがんばりますので、
皆様、これからもたくさんアクセスしてくださいね〜♪

第4回 ホームパーティ♪ 〜真夏の夜の公園で花火 編〜

日曜日(7/19)にうちで久しぶりのホームパーティをやった。
今回はいろいろ気合を入れて頑張ったせいか、大盛況でした!!
■人数⇒最多の13人!(主催者含む)
■設備⇒プロジェクターをレンタル導入!
■イベント⇒公園で懐かしの花火☆
■メシ⇒手作りベーグル&恒例のたこ焼&持ち寄っていただいた美味しいご飯とお菓子とお酒の数々・・・

ということで、写真をいくつか載せておこう。


昼間からビールw


参加者も徐々に集まってきた


プロジェクター上映(Miles Davisのライブ映像♪ え?誰も見てないって?・・・ガーン・・・)


たこ焼


夏と言えば花火!


花火と言えば、線香花火!(?)




美味しいデザートの数々
(もっとたくさんあったのに写真撮り忘れた・・・_| ̄|○ )


P.S.
>パーティに来てくれた皆様へ

美味しいお菓子やご飯やお酒をたくさん持ってきてくれてありがとう!!!!!!
お陰様で、よりホームパーティっぽい感じになりました☆
そして、何より来てくれてありがとう!!!!!
それにしても13人もいると、さすがに主催者の目の届かないところがたくさん出てきて、何がなんだか分からず、いろいろ手伝ってもらったような気がする。。
でも、今までで一番盛り上がって、楽しかったなぁ〜(^^)
知らない人同士が集まっても意外と盛り上がるもんだw
まだまだ人が入りそうなのでw、次回も盛大にやりましょう♪

マンガ『バーテンダー』(1)

最近(ここ数年?)、弟からマンガを借りて読むことが多い。
そんな中の一冊に『バーテンダー』というマンガがある。
スーパージャンプに連載中、単行本14巻まで発売中)

バーテンダー 1 (ジャンプコミックス デラックス)

バーテンダー 1 (ジャンプコミックス デラックス)

(ちなみにTVアニメもやってるらしい・・・)

世界的なカクテルコンテストで優勝したこともある天才バーテンダー・佐々倉溜(ささくらりゅう)は「神のグラス」とも呼ばれる一流のカクテルを作り出す腕の持ち主。彼がバーテンダーとしてお客様にサービスをしていく中で、様々な人々と出会い、時にはその人の人生を変えてしまうような感動を与えるというストーリーである。
一話読みきりがほとんどなので、とても読みやすい。

またバーやバーテンダー、またカクテルやその材料となるスピリッツ始め様々なお酒に詳しくなれるし、なにより「バーとは何のために、誰のためにあるものなんだろう」という素朴な疑問について考えさせてくれるストーリー展開がなかなかいい。
そんな『バーテンダー』からいくつか気に入ったシーンを紹介しよう。
(ネタバレの内容なので、まっさらな状態から読みたかったら、以下の内容は目をつぶって通り過ぎてください!)

〜〜『バーテンダー1巻』より〜〜
バーテンダーとは?】
佐々倉溜「ではまずクイズです。
世の中に絶対にお客様を裏切ってはいけない仕事がふたつあります。
ひとつは医師・薬剤師。ではもうひとつは?
・・・
バーテンダー
どちらも処方(レシピ)ひとつで、毒にも薬にもなるものを売っていますから」

(中略)

佐々倉溜「バーテンダーという言葉の意味をご存知ですか?」
疲れたホテルマン「バーテンダーの意味?」
佐々倉溜「バー=止まり木 テンダー=優しい
『優しい止まり木』という意味です。
この木がバー。これだけじゃ、ただ酒を置く板です。
でもそこにバーテンダーがいるから
バーにテンダー=優しさが生まれる」


【バーというのは・・・】
佐々倉溜「こういうバーは初めてですか?」
若い男性客「ああ・・前から一度入ってみたかったけど
あのドア・・・まるで『入ってくるな!』って主張しているみたいでさ。
あれを押す勇気なくって」
佐々倉溜「バーというのは『Hide out』ですから」
若い男性客「ハイドアウト?」
佐々倉溜「『ギャングの隠れ家』って意味です。
隠れ家だからこそ、バーの扉は重く、道行く人を拒むかのように
店名も小さく目立たない。
その代わりいったん中に入れば――
あの思い扉があるからこそ、お客様は安心して外の世界を忘れられる」
若い男性客「外の世界を・・・忘れる?」
佐々倉溜「ええ、肩書きや年齢やいろんなものを忘れて
本当の自分に向き合えるのかもしれません」
(中略=若い男性客がポケットにお金がないことに気付き、佐々倉溜がカクテルを振舞って慰めつつ、代金はツケにしてあげた後、男性客が帰る)
女性客「バーはあんなガキが来る場所じゃないわ」
佐々倉溜「最初から大人の人なんていません」
女性客「え・・・」
佐々倉溜「みんな、あの扉を押すたびに・・・
少しずつ大人になるんじゃないですか?」


【酒の味は変えるな】
佐々倉溜「どうぞ、『スーズ・ギムレット』でございます」
銀行マン「・・・ ゴクッ ・・・
この味!
スーズのかすかな苦味とライムの酸味が一体化して、奥深い甘ささえ感じる。
――思い出した!」
(中略=銀行マンの回想シーン。パリで仕事で苦しんでいた時に、昔の同僚がフランスの酒、スーズでも飲めと励ましてくれた話)
銀行マン「ああ・・・8年間ずっと忘れていたよ」
佐々倉溜「人は変わる。だから酒の味は変えるな。
そうすればお客様がバーに来た時、昔の自分に会える。
・・・亡くなったここのマスターの口癖だそうです」


〜〜〜〜〜〜

以上、詳細はぜひマンガを読んでいただきたいのだが、「う〜ん、なんか、ちょっと、ええ話や〜」って感じのストーリー展開が堪らんですな。
もちろん理想主義的な嫌いもあるが、マンガの世界だからそれは当然許されること。
むしろ客として、また将来バー(もちろんジャズバー)を開きたいと夢見ている若造として、僕はこのマンガで語られているような「哲学」みたいなものは持っていたいなと思う。


さて、早速バーテンダーグッズでも買って、とりあえずホームパーティー用に練習を始めようかな・・・w
将来バーをやるなら、カクテルの作り方くらい一通り知ってなきゃ、ってことで。
誰か、詳しい人がいたら教えて下さいm(_ _)m

寺井尚子ライブ!@越谷(2008年10月)

少し前のことになってしまったが、去年の10月に有名なジャズ・バイオリニストの寺井尚子さんがなんと地元・越谷でライブを行なった。

日本経済新聞社主催の「ジャズ・コンサート」ということで、ウチから歩いてすぐのところにある「越谷市民ホール」でやることを知り、大慌てで日経新聞に応募はがきを送って、あまり期待しないで待つこと1ヶ月ほど・・・。ラッキーにも最前列の特等席が送られてきた!
しかもトッププロのアーティストのライブがたったの3000円である!


日経新聞社さん、ありがとう!w


寺井尚子さんの演奏を生で聴いたのは実はこれが初めてではなく、5年ほど前の「東京JAZZ」で他の一流アーティストと共に演奏する姿を見たことがある。
その時の感動は今でも鮮明に覚えている。

それから長い年月(ってほどでもないが)が経ち、ジャズに対する知識や経験が当時より遥かに増えた自分がまた同じ人のライブを聴きに行く。


ライブの様子


今回は、学生の時の新鮮な驚きのような感動はなかったものの、逆に他のアーティストとの違いにも意識して聴くことができ、改めて寺井尚子さんという存在の大きさに圧倒されてしまった。

もともとクラシックを演奏されていたという寺井尚子さんは、ビル・エヴァンスの影響を受けてジャズに目覚め、ケニー・バロンとの共演をきっかけにその才能がジャズの世界で開花した。
クラシックらしい繊細さを漂わせながらも、曲の盛り上がりでは信じられないくらいパワフルでエネルギッシュな即興演奏をするのが特徴的だ。


この日は会場が「市民ホール」なので、当然飲食はできない。
「これでお酒を飲めたらサイコーなんだけどなぁ・・・」と、率直に思ってしまった(^^;)が、たまには「クラシカル」な雰囲気で純粋に音楽を楽しむのも、悪くない。


寺井尚子さんは、有名なポップスをアレンジしてリリースしている曲も多く、ライブも全国で精力的に行っているので、ジャズをこれから聴いてみたいという人にはピッタリなアーティストかもしれない。

バイオリンという、ジャズの中では少数派に属する楽器でありながら、ジャズファンなら誰でも知っているような有名なアーティストとして活躍されていることは、考えてみればすごいことだ。

このような稀有な才能を持つ日本人の方がいらっしゃることに僕は誇りを感じる。


寺井尚子さん定番の「Spain」(Chick Corea作曲)

ピュア・モーメント

ピュア・モーメント

JAZZ SPOT J 『大野雄二 ルパン三世・THE JAZZ』

ずいぶん前から行ってみたかった、いや、そのうち必ず行こうと思っていたジャズバーとそこでの演奏があった。
3年越しくらいの思いが実現し、先週の金曜(6/26)にようやく聴きに行くことができた。

それが今回紹介する『大野雄二 ルパン三世・THE JAZZ』@JAZZ SPOT Jである。

大野雄二さんはルパン三世の音楽を手がけ、ルパン・ジャズのCDもたくさん出していることで非常に有名だが、当然のことながら他の有名な映画、ドラマ、CM等の音楽もプロデュースしており、一ジャズピアニストとしても超一流である。
WEB SITE:http://www.vap.co.jp/ohno/index.html(注:音が流れます!)
そんな大野雄二さんが若い頃からよくライブを演奏していたのが新宿三丁目近くにあるJAZZ SPOT Jだ。
今でも毎月末の金曜日に月一回ライブを行っている。


JAZZ SPOT J 表の看板

靖国通り沿いの、厚生年金会館より少し先に位置するJAZZ SPOT Jは地図上では分かりやすい場所にあるが、実際は油断するとすぐに通り過ぎてしまうようなひっそりとした門構えである。



JAZZ SPOT J 建物入り口


JAZZ SPOT J お店入り口(地下1階)


お店に入るとノスタルジックな高級ラウンジという雰囲気。床に真っ赤なカーペットが敷かれており、また間接照明だけの灯りが隠れ家的な雰囲気をよりいっそう引き立てる。


ステージと赤いカーペット


今回は総勢6人で入店し、ステージ向かって右手の後方の一角に着席した。
ライブ開始時間は一応19:45だったが、遅れたりするのはジャズライブの常だ。実際に大野雄二さんがピアノに座ったのは、20時をまわった頃だった。


ライブスタート!
「大野雄二トリオ」のメンバーは・・・大野雄二(piano)・俵山昌之(bass)・江藤良人(drums) である。

CDでは何度も聴いたことのあるアーティストでも、実際ライブを聴いてみると全然インパクトが違う。
愉快で美しいピアノの旋律に徐々に弾き込まれていく。

大野さんのピアノの印象は、まさに大物にしかできない大胆な演奏という感じである。大胆に音を並べていくのに、これがまたなぜか心地よい音の連続だ。これこそ一流と言われるハイレベルな演奏である。
スタンダードなジャズでも時に激しく、時にやさしく、またボッサ調の演奏やアップテンポでビートの効いたナンバーなど、幅の広い演奏スタイルもベテランの貫禄を感じさせる。

長い時間、期待に期待を積み重ねてきて、ようやく生で演奏を聴いた客を「裏切らない」ということ、むしろそれ以上の感動を与えることの難しさは並大抵ではない。人は期待すればするほど、実際とのギャップに幻滅してしまうものだが、今回はそれがない。「期待⇒満足」という最高のパフォーマンスだ。

大野雄二さんのピアノはどんなジャンルを弾いても、多くの人にとってとても「心地よい」ピアノだと思う。実際心地よすぎて寝ちゃっている人がちらほら・・・僕には勿体無くて寝るなんて考えられなかったが。しかし最後にルパンのテーマが流れた時にはみんな起きだした(笑)

いつも聴いているルパン・ジャズなんだけど、当然だが違うアレンジやソロが入って、また新しい感じに仕上がっている。以前にも書いたことだが、アーティストがその時々のインスピレーションに従って演奏し、常に「ワンタイムパフォーマンス」になることが、ジャズの醍醐味であり、ジャズそのものだ。

大野さんの演奏は曲の終わりがいつも丁寧だ。拍手に混じっても、なおフィニッシュを決め続ける演奏には、なんだか職人魂のようなものを感じた。
また、俵山さんのベースは音が一つ一つ正確で、ムリして早弾きをしようとせず、一つ一つの音を大事に出している感じ。
そして江藤さんのドラムがヤバい! 説明不要で、「ぜひ見に行ってください!」って感じ。

そんなことを考えているうちに、あっという間に2ステージが終わってしまった。

一つ思ったのは、途中に曲の紹介や雑談などが全然なくて、切れ目なく演奏が続く・・・(しゃべったりする時もあるんだろうか)・・・出来ればトークも楽しみたかったので少し残念。。


と、まぁ、ジャズレコードの解説みたいな文章はこのくらいにして、店内の様子などをメモしておこう。

客層はかなり多様で(20代後半〜60代?/男女半々くらい)、ラフな格好の人も多かった。(自分はTシャツ・ジーパンに、サンダル・・・汗)

ライトがステージと壁にかなりの数が当てられていてなかなか良い雰囲気。
また、壁に素敵な絵がたくさん飾ってある、と思ったら、なんと売り物!

こちらはたしか7万5千円也。


またスピーカーなどの音響は特筆すべきもののようには見えなかったが、当然音に歪みがあるわけでもなく、普通に良かった。

ドリンクや料理は他のネット上の口コミで「あまり美味しくない」というような書き込みもあったが、いただいたピザは結構美味しいものだったし、ドリンクもちゃんとしてて美味しかった。もちろんここはジャズバーなので、料理がすごく美味しいってことはないけど、ジャズバーの中ではレベルの高い方ではないかと思う。


さて、JAZZ SPOT Jにはいろいろ「伝説」があるらしく・・・
タモリも東京に戻ってきて数年経っていて、結構有名になっていてね。『J』を始めるのなら応援しましょうという事で、「取締役宣伝部長」という肩書きで参加してくれました。」
筑紫哲也さんが松田優作さんを連れてきてくれたりね。あのときは「J」にいたすべての女性が大騒ぎでしたよ。(笑)」
「『J』がルパン3世のアニメの舞台になったこともあるんですよ。」
など、詳しくは↓のページで紹介されている。
https://www.jazz.co.jp/MusicBird/Jazz_Spot_J.html


JAZZ SPOT J
難易度★★★☆
明るさ★★☆
安さ★★★★
美味しさ★★★☆
(※「難易度」とは、そのお店が初めてな人にとっての「入り難さ」や、場所の「わかりにくさ」を表します)
住所:東京都新宿区新宿5−1−1ロイヤルマンションB1(厚生年金会館並び市ヶ谷寄り4つ目のビル)
TEL:03-3354-0335
営業時間:18:30〜24:00
定休日:日曜・祭日
HP:http://www.jazzspot-j.com/


休憩中にお願いしたら、大野雄二さんにサインを頂けた!!!


LUPIN THE THIRD「JAZZ」

LUPIN THE THIRD「JAZZ」



P.S.一緒に聴きに行けた皆さんへ
 今回はホントに音楽だけで純粋に楽しめましたね♪
 素晴らしいライブ&ジャズバーでした。
 この「ジャズバーの会」(仮)はいろんな人をお誘いして定期的に開催するので、またぜひ一緒に行きましょう!
 最後に、勝手に写真をアップさせていただきます↓w 記念にダウンロードしてくださいm(_ _)m


最近のベランダガーデン

去年の夏頃からベランダガーデニングを初めて、もうすぐ一年が経過する。
※詳しくは「男のベランダガーデニング一〜七」を参照。

試験期間中は正直「維持」するだけで精一杯だった・・・
が、芝生もカポック(木)もアイビーも元気に育っているので、近況を紹介しよう。



冬は成長が止まっていたが、暖かくなってきてからまたグングン伸びてくる芝生
芝刈り前(今年6月)


ボーボーに伸びちゃってます(汗)


芝刈り後 スッキリ☆

一箇所茶色いところがあるのはなぜだろう・・・?
もしかしたら日当たりが良すぎるのかも?


次は、両サイドの重役を任されているアイビー


サッカー日本代表の長友バリの活躍w
冬も夏もメキメキ伸びて、まだ止まりそうにない様子(^0^)


カポックは・・・

あまり変わらず・・・
でも夏が近づいてきてようやく新しい芽が出てきている様子。

金魚のルミ&ペリーも元気にしてる。

しかし最近新しいアイテムが増えていない(まぁお金ないから当然なんだけど)。
また何か種を撒こうかな・・・と考え中のこの頃である。