寺井尚子ライブ!@越谷(2008年10月)

少し前のことになってしまったが、去年の10月に有名なジャズ・バイオリニストの寺井尚子さんがなんと地元・越谷でライブを行なった。

日本経済新聞社主催の「ジャズ・コンサート」ということで、ウチから歩いてすぐのところにある「越谷市民ホール」でやることを知り、大慌てで日経新聞に応募はがきを送って、あまり期待しないで待つこと1ヶ月ほど・・・。ラッキーにも最前列の特等席が送られてきた!
しかもトッププロのアーティストのライブがたったの3000円である!


日経新聞社さん、ありがとう!w


寺井尚子さんの演奏を生で聴いたのは実はこれが初めてではなく、5年ほど前の「東京JAZZ」で他の一流アーティストと共に演奏する姿を見たことがある。
その時の感動は今でも鮮明に覚えている。

それから長い年月(ってほどでもないが)が経ち、ジャズに対する知識や経験が当時より遥かに増えた自分がまた同じ人のライブを聴きに行く。


ライブの様子


今回は、学生の時の新鮮な驚きのような感動はなかったものの、逆に他のアーティストとの違いにも意識して聴くことができ、改めて寺井尚子さんという存在の大きさに圧倒されてしまった。

もともとクラシックを演奏されていたという寺井尚子さんは、ビル・エヴァンスの影響を受けてジャズに目覚め、ケニー・バロンとの共演をきっかけにその才能がジャズの世界で開花した。
クラシックらしい繊細さを漂わせながらも、曲の盛り上がりでは信じられないくらいパワフルでエネルギッシュな即興演奏をするのが特徴的だ。


この日は会場が「市民ホール」なので、当然飲食はできない。
「これでお酒を飲めたらサイコーなんだけどなぁ・・・」と、率直に思ってしまった(^^;)が、たまには「クラシカル」な雰囲気で純粋に音楽を楽しむのも、悪くない。


寺井尚子さんは、有名なポップスをアレンジしてリリースしている曲も多く、ライブも全国で精力的に行っているので、ジャズをこれから聴いてみたいという人にはピッタリなアーティストかもしれない。

バイオリンという、ジャズの中では少数派に属する楽器でありながら、ジャズファンなら誰でも知っているような有名なアーティストとして活躍されていることは、考えてみればすごいことだ。

このような稀有な才能を持つ日本人の方がいらっしゃることに僕は誇りを感じる。


寺井尚子さん定番の「Spain」(Chick Corea作曲)

ピュア・モーメント

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