男のベランダガーデン♪ 其の弐 〜芝生〜

ベランダ・ガーデンの計画を立てているときから、「やっぱり芝生があったらいいなぁ・・・」という思いが強かった。
なんと言っても美しい緑を代表するのは芝生だろう。
そこから僕の「芝生研究」(いや、マジで)が始まった。
そもそもベランダで芝生を育てられるのか!!?
ベランダガーデニング系の本を2冊買って読んでも、インターネットで何時間も芝生について検索しても・・・ベランダで芝生を育てているケースはほとんど見つからなかった。
しかし「芝生ブロック」と言われるすでに芝生が生えた状態で30cm×30cmほどに切り取った塊を使って、屋上で育てているケースは散見される。
最初はこの「芝生ブロック」を買おうと思っていたが、物にもよるが1個数千円のコストがかかってしまうことを考えると、どうしても踏み切れなかった。
そうすると、種から育てるしかない・・・。種ならたったの210円で必要な2倍以上の量が買える。
しかし「ベランダで種から芝生を育てている」ケースは結局インターネットでは一件もヒットしなかった。
でも芝生は欲しい!
ということで、僕のケースが成功すれば少なくともネット上では初の成功例となるわけで、とりあえずダメもとでやってみることにした。

ところで、芝生にもいろいろな種類があり・・・
って説明していると非常に長くなってしまうので、芝生の基本的な知識はこちら⇒「芝生の庭づくり」を参照。

僕が買ってきたのは「ケンタッキーブルーグラス」という、ヤンキース・スタジアムのと同じ西洋芝である。
これなら日本芝などと違って、冬でも緑を楽しむことができる。しかし管理にはそれなりの手間がかかる。
ケンタッキーブルーグラス(種)


【土壌作り】
土が排水溝に流れ込んだり、根がコンクリートに食い込んだりすると非常にマズイので、まず白いビニールシートとレンガで囲いを造る。
ビニールシートの端に水はけを良くするために穴を開けて、そこには細かい網を張った。中には足場になるレンガ風の石板を2つ並べて置く。
ドイトで買ってきた20Lの目土を丸2袋(40L)使って綺麗に敷き詰め、芝生の土壌が完成。


【種蒔き♪】
小さな芝生の種を均等に撒いて、その上に少しかぶさる程度にまた目土を重ね、そしてたっぷり水をやる。
翌日これを繰り返す。確実にたくさん芽が出るように、2回種蒔きをするのだ。
さぁ、芽が出るか・・・

(この時までの写真を撮ってなかったのが残念)


【発芽】
種蒔きをしてから芽が出るまで、本当に夜も眠れないほど芝生が気になって仕方なかったが、1週間ほど経つと早い子たちはもうその小さい種から根と葉を伸ばし始めた。



ベイビー芝生ちゃんたち。

それから、毎日水をやってベイビーたちはスクスクと大きくなり・・・


こんなに成長しました!!


芝生の生えたベランダの様子。


【芝刈り】
初秋のまだ強い日差しを浴びて大きく成長した芝生ちゃんたちにも「芝刈り」の季節を迎えました♪
ちなみに、芝生は刈られることで上に成長する力を根っこの方に回すため、根が強くなって丈夫になる。また芝生の生長点(葉が伸びるところ)は根っこのすぐ上にあって、芝生を刈らないとこれがだんだん上に移動してしまうため、それを防ぐ効果もある。
ということで、記念すべき第一回の芝刈りをコッソリと執り行ったわけである。
芝刈り前
芝刈り後


その後何度か刈り込みを繰り返し、先日も冬に備えて思い切り刈り込んだ。その時の様子がこちら。




根も丈夫になり葉にも子供っぽさがなくなり、無事オトナに成長してくれた☆
ここからは日本の乾燥した冬の寒さに耐えられるか・・・
これからも毎日の手入れが欠かせない。

ベランダで芝生を育ててみて思ったのは、綺麗な土(買ってきた目土)で種から育てると、もともと雑草の種が含まれていない上にベランダなので雑草の種が届きにくく、芝生の天敵である雑草に悩まされることがなくて意外と育てやすい!ということである。

さて、このまま元気に冬を越せれば「ベランダで種から芝生育成」が成功したということになるわけだ♪