横濱JAZZプロムナード2008 (【Jazz is】 【ダウンビート】)

行ってきました〜!!
今年も『横濱JAZZプロムナード』に行ってまいりました(10/11)ので、今回は僕が行ったジャズバーも合わせてその模様をご紹介したいと思います。
朝起きるのが遅かったため、ちょっと出遅れたのが残念でしたが・・・、でも素敵な一日を過ごすことができました!

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今回は時間がなかったので、桜木町ではなく関内駅で下車し、スタートする。
まずは駅前にある「チケット引換所」で、案内のパンフ(ライブスケジュール、アーティスト情報、地図が載っている)とチケット(プロムナードのチケットは「バッジ」である)をGET。

バッジはお好きなところへ・・・


事前に引換所の場所は確認していなかったが、幸い駅を降りたら目の前にあってすぐにチケットを買うことができた。

さて、歩きながら地図とスケジュールを確認し、作戦を練る・・・。時刻は15:30をまわったところだ(遅っ!)。
後で「ジャズプロ攻略法」を紹介するが、大事なのは何と言っても、どこをどういう順番でまわるか、というプランニングである。
これまで3回足を運んで、首都圏の多くのジャズファンが集結するこのイベントでこのことがいかに大事かを、失敗を通して学んできた。
僕は今回は特にジャズバーを中心にまわりたかったので、とりあえず近場で自分の好きそうなアーティストがライブをやっているところを検索し、ジャズライブの世界ではわりと有名な「Jazz is」というお店に向かった。

到着すると、ちょうどセカンドステージが始まるまでの待ち時間だった。中はほぼ満席だったが、立ち見なら入れてステージも見えたので、良しとしよう。店内は熱気でとても暑かったが、待つこと15分・・・。ライブが始まった。
バンドメンバーは、赤坂由香利(ボーカル、ピアノ)、直居隆雄(ギター)、斉藤“クジラ”誠(ベース)、安藤正則(ドラム)という編成。
みんな第一線で活躍するプロの方たちなので、普通に上手かったのだが、特に斉藤クジラさんのベースが度肝を抜かされるほどメチャメチャ上手かった!感動!
立ち見で数曲楽しんだ後、ライブの途中ではあったが、今度は横浜に来たらいつも必ず足を運ぶ大さん橋に早めに行っておきたいと思ってJazz isを出た。



以前紹介したBarBarBarのすぐ近くにある「Jazz is



赤坂由香利さんらのライブ風景。


しばらく歩いて大さん橋に到着。ちょうど夕暮れ時だ。ここで写真を何枚か撮る。横浜は本当に絵になる街だ。


大さん橋の奥の方に「大さん橋ホール」がある。ここは非常に広いので、いつ来ても座れて嬉しい。
中に入ると「EnTRANS」という異色コラボのグループが陽気にライブを繰り広げていた。
八木のぶおさんのハーモニカ演奏はパワフルかつ繊細で、本当に胸に響くものがあった。
ヒダノ修一さんは太鼓をものすごい速さで正確に打ち鳴らしまくる。なかなか生では見れない演奏だ。
ここ「大さん橋ホール」ではいつもスタンダードジャズではなく、少し趣向を凝らしたバンドがやっていることが多い。
だから、あまりジャズに馴染みがない人でも気軽に楽しむことができる場所だ。昨年はここでクラシックや童謡などを中心とした女性歌手が様々な歌をうたってくれた。



入り口(ここでも中のライブの音がよく聴こえる)



大さん橋ホールでのライブの様子



さて、大さん橋ホールを早めに切り上げて、今日のメインイベントとなるジャズバーへ向かってまた歩き出した。
今回僕が目をつけたのは、「ダウンビート」という1956年開店の老舗のジャズバーだ。なんてったって名前がカッコいい!もちろんそこで演奏する予定のアーティストの方々がお目当てで行ったのだが、「ダウンビート(downbeat)」という名前だけで、前から実は行ってみたかったジャズバーの一つでもある。だから今回はとても楽しみだ。
しかし、大さん橋からダウンビートまではかなりの距離があり、余裕を持って向かったはずが、だんだんライブスタートの19時に近づいてきた。
しかもかなり入り組んだ路地裏に位置しているため、途中で道に迷ってしまいさらにタイムロス・・・。
必死で地図を読んで探し当てた時は、19時ちょうどくらいであった。
お店に入ると、奇跡的に席があいており・・・、というか座った席がたぶん最後の席で、その後に来たお客さんたちは立ち見となってしまっていた・・・。ふぅ、ギリギリ間に合った。
一番遅れてきたのだが、席は最高の位置だった。なんとドラムスの目の前30cmのところである!
どちらかというと真横から見る形ではあったが、本当に間近に演奏を見ることができて超ラッキーだった。
ダウンビートでのこの日のアーティストは、、、
ファーストステージ:トミ藤山(ボーカル、ギター)、藤沢由二(ピアノ)、大川俊司(ベース)、松尾敦史(ドラム)、渡辺隆雄(トランペット)
セカンドステージ:トミ藤山(ボーカル、ギター)、渋谷毅(ピアノ)(+途中から上記メンバーも参加)
という豪華メンバーである。
特に渋谷毅さんは、例えばアマゾンで検索したらいっぱいCDがヒットするジャズ界の有名人である。ご自身のブログを発見したのでお名前のところに勝手ながらリンクを貼らせていただいた。
また、トミ藤山さんはアメリカと日本を中心に世界で活躍する女性シンガーだ。
(ブログもありました! ⇒ http://blog.livedoor.jp/tomifujiyama/ )
この日はトミさんの「身の上話」などもたくさん聞かせてもらえて楽しかった。現在アメリカでドキュメンタリー映画の撮影・編集中だそうである!
それから、ベースの大川俊司さんは「ウズマキマズウ」というバンドのベースとしても活躍されている。実は帰りに当ブログの名刺をお渡しさせていただいた。


アーティストがこれだけ豪華で、ライブがつまらないわけがない!
長くなってしまうので、詳細は省略させていただくが、ファーストステージはカントリーを中心に楽しく盛り上がる歌を、セカンドステージは渋谷毅さんの繊細なピアノの旋律に乗せてしっとりと歌い上げる名曲の数々を聴かせてくれた。大満足の内容である。



外に出ているお店の看板(超カッコいい!)



トミさんとライブの後、写真を撮らせていただいた



ダウンビートの天井の壁紙はお店のチラシなどが何枚も重ね貼りされていて、とても雰囲気があって良い


さて、ダウンビートでの素敵な夜があっという間に終わってしまい、また電車に揺られて家まで帰ってきた。
今回も納得のいく「ジャズプロ巡り」ができて本当に良かった♪

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ここからは「番外編」として、このイベントの攻略法とオススメルートを「僕なりに」ご紹介しよう。


【独断と偏見による・・・『横浜ジャズプロムナード攻略法』】
(1)革靴やヒールを履かない
 やっぱり横浜の街は広い。とにかく「歩く」ことになるので、多少のオシャレは我慢して歩きやすい靴で行くことをオススメする。

(2)荷物を持たない(ロッカーに入れる)
 上述のとおり、長い距離を歩いたり、また立ち見になってしまったり、狭いところに座ったりすることもあるので、極力荷物は少なくするとよい。

(3)過剰なくらい時間に余裕を持って次に行く(きちんと計画的にまわる)
 日にもよるが、特に晴れた日はものすごい数の人(ジャズプロ参加者だけでなく一般の人々も)が横浜を訪れる。
 道も込むし、当然ビッグアーティストが来るお店や有名なお店も人で溢れかえる。
 場所によっては「良くて立ち見」というケースすらある・・・。
 (ちなみに今回僕が行った土曜日は当初雨の予報だったので、比較的すいていた)
 また、初めてのジャズバーに行く場合、「場所がワカラン!!」という事態によく陥ってしまう。
 だから、「次のところまでたぶん20分あれば大丈夫だろう」という時でも、「30分かけて行く」くらいのつもりで考えたほうが無難だ。
 特に19時から始まる最終ステージは、事前にお目当ての場所を決めておき、遅くとも18:30頃には現地に着いていたいもの。(これ超重要!)

(4)アーティストがわからない(知らない)場合は、パンフの楽器編成で目星をつける
 僕もまだあまり詳しいほうではないが、たくさんアーティストがパンフで紹介されているけど、「誰もわからなくてどこに行ったらいいか検討がつかない」という人も多いと思う。
 そんな時は、各バンドの楽器編成を見てみよう。
 トリオ(例:ピアノ、ベース、ドラム)、カルテット(例:ピアノ、サックス、ベース、ドラム)、ボーカル編成(例:女性ボーカル兼ギター、ピアノ、ベース、ドラム)・・・
 あるいは、今回僕が見たのは和太鼓とハーモニカが混ざったバンドや、サックス4人でやるサックス三昧のバンドなどもあり、それぞれに特色を持った編成をしている。
 自分が好きな楽器や好きな編成を選んで見に行ってみると、結構「当たり」だったりするものだ。

 

【独断と偏見による・・・『横浜ジャズプロムナード オススメコース』】
僕の今までのジャズプロ経験から、ベストのコース(モデルコース)を一つ考えたので、参考にぜひ。
地図は今回のジャズプロマップを参照。


(1)お昼前に桜木町下車
 (やっぱり桜木町からでしょ!駅を降りてすぐチケット売り場がある。)

(2)ランドマークタワーのドックヤードガーデンで、ホットドックを食べながら(いや何でもいいんだけどね・・・)フリーライブを見る
 (ドックヤードガーデンのあの雰囲気・・・大好きです!笑)

(3)ランドマークホールあるいはみなとみらいホールなどで小一時間ほどライブを聴く

(4)赤レンガの方をぐるっとまわって景色を眺めたり他のイベントを楽しんだりしながら歩き、横浜市開港記念会館へ向かう
 (横浜に来たんだからジャズだけでなく、街も楽しまなきゃね。それと、レンガ造りの開港記念会館の趣きある建物とジャズは相性ピッタリ。)

(5)夕暮れ時に大さん橋へ行く
 (大さん橋ホールでライブを聴くもよし。下から聴こえてくる音楽を楽しみながら上の芝生で寝転がるもよし。晴れて夕日の見える日なんかは最高!)

(6)早めに移動してお目当てのジャズバーに入店
 (遅くとも18:30頃にはジャズバーに着いていたいもの。管理人一番のオススメはちょっと遠いのだが、野毛町・吉田町辺りのジャズバー。まぁこれはお好みで・・・。)

(7)最終ステージが終わるまでお酒を飲みながらライブを楽しむ

はい、ここまでできればあなたも「ジャズプロ」マスター!笑
このオススメコースはかなりの距離を歩くものなので、体力に自身のない方は途中を端折ってご利用ください。


長ーくなりましたが・・・、以上にて『横濱JAZZプロムナード』特集を終わります。m(_ _)m